# 04. 機能カタログ — 優先度・MVP範囲・将来拡張

> 本書は `03_user_experience.md` の体験を実現する機能を、**切る基準つき**で並べる文書です。
> 機能一覧の目的は「作るものを決めること」ではなく、**「作らないものを決めること」**です。

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## 1. 優先度の判定基準

すべての機能を、次の3問で判定します。

1. **これが無いと、Aha体験（やめることが1つ決まる）は起きるか？** → 起きないなら P0
2. **これは、商談前の5分の中に収まるか？** → 収まらないなら P2 以降
3. **これは、キクバの立場（場から先／本番中は開かない／対話の質で測る）と矛盾しないか？** → 矛盾するなら不採用

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## 2. 機能一覧

### P0 — MVPに必須（これが無いと成立しない）

| ID | 機能 | 概要 | 判定理由 |
|----|------|------|----------|
| F-01 | 場の条件入力 | 目的 / 相手 / 制約 / 不安 の4項目。チップ＋スライダー中心、入力90秒 | 入力が無ければ「この回」に閉じられない |
| F-02 | 場の設計案の生成 | 時間の切り方・視線の置き場所・情報の出す順番・同席者の扱いから最大3項目 | サービスの中核。順序の①番目 |
| F-03 | 最初の60秒の生成 | 実際のセリフを鉤括弧で。読み上げ可能な形 | 順序の②番目。最も投資対効果が高い1分 |
| F-04 | やってはいけないこと | 条件別の失敗しやすい型を3つまで | 「やめること」がAha体験の本体 |
| F-05 | 当日チェックリスト | 6項目。完了カウンタ。「本番中は閉じてください」の一文 | 直前30秒で読める唯一の形式 |
| F-06 | 3問振り返り | Q1（質問は出たか）のみ必須。Q2・Q3は任意 | 事後学習の入口。40秒で終わること |
| F-07 | 効いた型の蓄積 | 振り返りから型を抽出し、効いた回数とともに保存 | 継続利用の理由そのもの |
| F-08 | 出力の長さ制御 | ブロックごとの文字数上限をシステム側で固定 | 長い出力は読まれない＝価値ゼロ |

### P1 — 初期リリース後すぐ（3ヶ月以内）

| ID | 機能 | 概要 | 判定理由 |
|----|------|------|----------|
| F-09 | 前回条件の複製 | 過去の場から条件をコピーして差分だけ編集 | 2回目以降の入力を90秒→30秒にする |
| F-10 | 聞き手タイプ別の注意点 | 警戒 / 多忙 / 懐疑 / 協力 の4分類に応じた出力の出し分け | 具体性を一段上げる |
| F-11 | 週次サマリー通知 | 金曜18時に「今週効いた型」を1通 | 蓄積の可視化。開く理由を作る |
| F-12 | 商談15分前リマインド | チェックリストへの導線のみ | 最も効くタイミングでの1回だけの接触 |
| F-13 | 条件不足時の追い質問 | 条件が薄いとき、出力せず質問を1つだけ返す | 一般論AI化を構造的に防ぐ |
| F-14 | 尊厳フィルタ | 相手の尊厳を下げる提案を出力段階で弾く | 操作主義への転落を防ぐ安全装置 |

### P2 — 検討する（半年〜1年）

| ID | 機能 | 概要 | 留保理由 |
|----|------|------|----------|
| F-15 | カレンダー連携 | 予定から自動で「今日の場」を生成 | 便利だが、手入力しながら条件を整理する準備効果を失う懸念 |
| F-16 | チーム共有 | 効いた型をチーム内で共有 | 個人の質から始める思想と、組織管理ツール化の綱引き |
| F-17 | 提案資料の枚数チェック | 資料を読み込んで「3枚まで」を助言 | コンテンツ側に寄りすぎる危険 |
| F-18 | 商談後の音声メモ | 音声で3問に答える | 便利。ただし録音の心理的ハードルを検証してから |
| F-19 | Web版 | デスクトップでの事前設計 | P2の前倒しはあり得る（P2ペルソナは前日夜にPCで準備する） |

### 不採用 — 作らないと決めたもの

| 機能 | 不採用の理由 |
|------|-------------|
| リアルタイム音声の常時添削 | 本番中にアプリを開かせる。思想と正面から矛盾する |
| 大人数カンファレンス登壇コーチ | 「相手の顔が見える対話」から離れる。フィードバックも取れない |
| 提案資料の完全自動生成 | 資料を作るサービスになる。キクバは「いつ出すか」を決める側 |
| 成約予測スコア | 成約で測った瞬間に営業ハック道具に歪む（肝5に反する） |
| マナー・敬語の細かい矯正 | 話者中心に戻る。話し方アプリと区別がつかなくなる |
| 相手のSNS・企業情報の自動収集 | 気持ち悪さのコストが便益を上回る。尊厳フィルタと矛盾 |

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## 3. MVPの範囲（1本の線を引く）

```
MVP = F-01 〜 F-08（P0のみ）
```

**MVPで実現すること**：商談15分前に条件を90秒で入れると、3ブロックの出力が返り、
「今日やめること」が1つ決まる。終わったあと40秒で1問答えると、効いた型が溜まりはじめる。

**MVPで実現しないこと**：それ以外のすべて。

### MVPを1文で

> 明日の商談ひとつぶんの「場」を、5分で設計できる。それだけのアプリ。

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## 4. 画面と機能の対応

| 画面 | 搭載機能 |
|------|----------|
| ホーム | 今日の場カード / 直近予定 / 新規作成導線（F-09 はP1で追加） |
| 場を設計 | F-01 |
| 設計結果 | F-02, F-03, F-04, F-08（F-10, F-13 はP1で追加） |
| 当日チェック | F-05 |
| 振り返り | F-06 |
| 効いた型 | F-07（F-11 はP1で追加） |

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## 5. 出力フォーマット仕様（品質の実装）

出力の「読める短さ」は思想ではなく仕様として固定します。

| ブロック | 上限 | 形式 |
|----------|------|------|
| ① 場の設計案 | 3項目 / 各60字以内 | 命令形の一文（例：最初の5分は画面共有を出さない） |
| ② 最初の60秒 | 4パート / 合計240字以内 | 鉤括弧つきのセリフ。そのまま読める日本語 |
| ③ やってはいけないこと | 3項目 / 各40字以内 | 「〜しない」の形で統一 |

**合計約550字。** スマートフォンで1画面半。商談前に読み切れる分量。

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## 6. 技術的な前提（企画段階の想定）

- クライアント：iOS / Android（React Native もしくはネイティブ）。Web版はP2
- 生成：LLM API。プロンプトに「場の5条件」「聞き手4タイプ」「禁止表現」を固定で埋め込む
- 出力の安定性：構造化出力（3ブロック固定スキーマ）で返させ、自由文を許さない
- 蓄積：振り返りの回答から型を抽出し、ユーザーごとの辞書として保存
- 個人情報：相手企業名・個人名は端末内に留め、生成時は役割・関係性・態度に抽象化して送る

最後の1点は、機能ではなく信頼の設計です。
「相手のことをアプリに入れる」行為に抵抗がある人は多く、ここを最初に説明できるかで導入率が変わります。

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## 7. 料金（初期案）

| プラン | 価格 | 含まれるもの |
|--------|------|-------------|
| Free | 0円 | 月3件までの場の設計 / 振り返り |
| Pro | 月1,480円 | 無制限 / 効いた型の蓄積 / 週次サマリー / 聞き手タイプ別出力 |
| Team | 1人あたり月4,800円 | Pro全機能 / チーム共有（P2機能の提供時） |

価格の考え方：商談1件あたり50円以下。
「今日の商談ひとつが少し良くなる」に対して、迷わず払える水準に置く。

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## 8. この文書で決めたこと

- MVPは F-01〜F-08 の8機能のみ。それ以外は一切入れない
- 出力は合計約550字で固定。長さは仕様として縛る
- カレンダー連携・音声・資料生成は初期に入れない
- 成約予測スコアと常時添削は**永久に作らない**（思想と矛盾するため）
- 相手の情報は端末内に留め、抽象化して送る

次は `05_design_principles.md` で、これらを守り続けるための原則と品質指標を定めます。
