# 02. Problem & Solution

## ターゲットペルソナ

**田中薬剤師（仮名）**
- 42歳、管理薬剤師、地域調剤薬局（処方130枚/日）
- 薬剤師5名体制、夜間は1名当直
- 調剤過誤で過去に1件「ヒヤリハット」報告あり（大事には至らず）
- ダブルチェック体制も、繁忙時は実質シングルチェックに

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## 3つの核心インサイト

### ① 「間違えたらどうしよう」が常に頭から離れない
処方箋1枚あたり監査90秒。100枚/日なら *2.5時間を監査だけに費やす*。
精神的緊張が続き、バーンアウト・離職の主因になっている。

### ② 類似名称薬は数千種、目視では限界
「アムロジピン」と「アムロジン」、「タケキャブ」と「タケプロン」など *類似名称薬は国内に約3,000種類*。
しかも規格違い・剤形違い（OD錠／普通錠）まで含めると、組み合わせは爆発的に増える。

### ③ ダブルチェック体制も人員逼迫で形骸化
夜間・休日・繁忙時間帯は1人体制が常態化。
制度上はダブルチェック必須だが *実質シングルで回している薬局が6割以上*。

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## 既存の調剤過誤防止策の限界

| 手法 | 課題 |
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| 目視ダブルチェック | 人員不足で形骸化 |
| レセコン（薬剤マスターチェック） | 入力後の照合ゼロ、調剤実物と突合しない |
| バーコードリーダー | 薬瓶の差し替え・一包化には無力 |
| 監査員配置 | 人件費が大きく、中小薬局では不可能 |

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## Mitorixのソリューション

### 3層の照合エンジン

**Layer 1: 処方箋OCR**
- 処方箋画像をAIでOCR読取（手書き混在・多言語対応）
- レセコンマスターと突合して処方データを構造化

**Layer 2: 調剤台AIカメラ**
- ピッキング台上方にAIカメラを設置（既存台に後付け可能）
- 薬剤師がピッキングした薬剤瓶・PTPシート・一包化包装を画像認識
- リアルタイムで「薬剤名・規格・剤形・数量」を読み取り

**Layer 3: リアルタイム照合＋即時アラート**
- Layer 1の処方データと Layer 2の調剤データを照合
- 一致 → ミントのチェックマーク ✓
- 不一致 → コーラルのアラート、「この薬剤が処方と違います」と音声＋画面通知
- 数量不足 → ゴールドの注意、「5錠必要です、現在3錠」

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## ビフォー・アフター

| 指標 | 現状 | Mitorix導入後 |
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| 処方1枚あたり監査時間 | 90秒 | 30秒 |
| 精神的緊張 | MAX | 大幅軽減 |
| ダブルチェック体制 | 人員不足で形骸化 | AIがセカンドチェッカー |
| 新人薬剤師の教育期間 | 6ヶ月 | 2ヶ月（AIが教えてくれる） |
| 月間ヒヤリハット予防件数（目安） | 記録なし | 平均 5〜10件/月可視化 |

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## なぜ今か

- コンピュータビジョンの実用精度が薬剤画像認識で99%を超えた（2024年〜）
- 薬剤師不足（2030年に2万人不足予測）で *1人あたり業務量* が増大
- 2026年の調剤報酬改定で「AI調剤監査加算」の議論開始
- エッジAIハードウェア（Jetson等）の低価格化で *工事不要設置* が現実解に
