# ソリューション定義
## 領収ブリッジが解く方法——QR一枚で宛先が渡る仕組み

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## 1. コアコンセプト

**「情報の渡し方」と「会計・発行作業」を分離する。**

従来の領収書発行フローでは、利用者が宛名を伝えることと店舗が発行することが同時に発生するため、伝達ミスが会計のその場で発覚しにくかった。領収ブリッジはこの二つを非同期・非接触に分離し、それぞれの当事者が「本来やるべき作業」だけに集中できる設計にする。

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【Before】
  利用者: 口頭/紙で宛名伝達 ──────→ 店舗: 手書き・手入力で発行
             ↕ ミス・手戻りが発生しやすい

【After（領収ブリッジ）】
  利用者: 事前にアプリで登録 ──QR──→ 店舗: スキャンのみ（宛名ゼロ入力）
  利用者: QRを提示するだけ             店舗: 金額だけ入力 → 発行
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## 2. 利用フロー（詳細）

### ステップ 1：利用者が宛先情報を登録（初回のみ）

利用者はアプリを起動し、以下の情報を入力・保存する。

| 登録項目 | 記入例 | 備考 |
|----------|--------|------|
| 会社名 | 株式会社フューチャーテック | 正式な法人名表記 |
| 部署・氏名 | 営業部 田中 誠 | 省略可 |
| 郵便番号・住所 | 〒100-0001 東京都千代田区丸の内1-1-1 | 任意 |
| 適格請求書発行事業者番号 | T8012345678901 | インボイス対応 |
| 受取方法 | アプリ内PDF・メール送付から選択 | |

登録は一度行えば繰り返し使える。複数のプロフィール（法人名義・個人名義）を切り替えることも可能。

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### ステップ 2：QRコードを表示する（会計時・数秒）

登録情報を元に、サーバー発行の**短期有効トークン**をエンコードしたQRコードが生成される。QRコード自体には個人情報を直接格納せず、トークンIDのみを持つ。これにより：

- QRが第三者に撮影されても、個人情報は取得できない
- 有効期限（デフォルト：当日のみ）が切れると無効化される
- 費目・メモの事前設定がQRに紐づく

利用者は会計時にスマートフォンのQR画面を店員に見せるだけでよい。

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### ステップ 3：店舗がスキャン・宛先情報を自動取得（3〜5秒）

店舗側はスマートフォンアプリまたはWebブラウザを開き、カメラでQRをスキャンする。

- 専用端末は不要（スマホ1台で完結）
- 初期費用ゼロ、月額費用ゼロ（基本プラン）
- POSシステムとの連携は不要（将来対応）

スキャン後、宛先情報（会社名・担当者名・インボイス番号）が自動表示される。店舗スタッフは宛名を入力・確認する手間が完全にゼロになる。

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### ステップ 4：会計金額を入力して発行（15〜20秒）

店舗は表示された宛先情報を確認のうえ、以下を入力する。

| 入力項目 | 記入例 |
|----------|--------|
| 金額（税込） | ¥38,500 |
| 消費税率 | 10%（または軽減8%） |
| 但し書き | 接待飲食費（テンプレ選択可） |

「発行」ボタンを押すと、領収書PDFが生成され、利用者のアプリに即時プッシュ通知で届く。同時に、利用者の指定メールアドレスにも自動送信される。

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### ステップ 5：利用者がPDFを受取・経費精算ツールに連携

利用者はアプリの受信トレイで領収書を確認・ダウンロードできる。

対応する外部連携：

- **マネーフォワード経費**（API自動連携）
- **freee 会計**（API自動連携）
- **SAP Concur**（CSV/API連携）
- **楽楽精算**（連携準備中）

経費精算ソフトへの手入力・スキャン作業が不要になり、受取から精算申請まで最短でその場で完結する。

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## 3. セキュリティ設計

QRコードに個人情報を直接格納しない**トークン方式**を採用することで、以下のリスクを排除する。

| リスク | 対策 |
|--------|------|
| QRの盗撮・スクリーンショットによる情報漏えい | QRはサーバートークン（IDのみ）。本文は取得不可 |
| トークンの不正利用 | 有効期限（デフォルト当日のみ）、使用回数制限 |
| なりすまし発行 | 店舗側にも認証を要求 |
| 通信の盗聴 | 全通信TLS暗号化 |

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## 4. 店舗向けの「ゼロ負荷」設計方針

領収ブリッジが中小・個人店舗に普及するためには、**導入と運用の摩擦をゼロに近づける**ことが最重要課題である。

### 導入コスト：¥0

店舗側の基本プランは永続的に無料とする。月額課金が発生するのは「高度な分析機能・本部一括管理・API連携」を必要とする法人規模の店舗に限る。

### ITリテラシーへの要求：最低限

- 店舗アプリのインストール不要（Webブラウザで動作）
- 初回設定は3ステップ以内（店舗名・メールアドレス・QR読み取りテスト）
- マニュアルは一切読まなくてもデモ動画1本で操作可能な設計

### 人手不足環境への対応

会計処理の流れ（スキャン→金額入力→発行）が従来の手書き発行より**平均6.5分短い**（α版計測値）。ランチピーク1時間で10件処理した場合、1時間に換算すると65分相当の業務削減になる。

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## 5. インボイス制度への対応設計

領収ブリッジは、**インボイス制度の要求事項を設計前提として組み込んでいる**。ただし、発行した書類が適格簡易請求書または適格請求書のいずれに該当するかは業態・金額によって異なるため、法的断定は行わず、ユーザー・店舗の自己責任での判断を支援する形をとる。

自動生成される領収書には以下が含まれる：

- 発行日時
- 宛名（利用者登録情報）
- 金額・税率別内訳
- 登録番号（Tから始まる13桁、店舗登録時に設定）
- 但し書き
- 発行店舗名・所在地

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## 6. 技術スタック概要（MVP）

| レイヤー | 技術選定方針 |
|----------|-------------|
| モバイルアプリ | React Native（iOS/Android共通コード） |
| Web（店舗側） | Next.js + PWA対応（ブラウザカメラAPI利用） |
| バックエンド | Node.js / Fastify + PostgreSQL |
| QRトークン管理 | JWT（短期有効期限）+ Redis（失効管理） |
| PDF生成 | PDFKit / Puppeteer（サーバーサイド） |
| 外部連携 | 各経費精算SaaS公式API / OAuth2 |
| インフラ | AWS（Tokyo リージョン） |

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## 7. 将来ロードマップ

| フェーズ | 機能追加 |
|---------|---------|
| v1.0（2026 Q2） | QR発行・スキャン・PDF発行・プッシュ通知 |
| v1.5（2026 Q3） | 主要経費精算ソフト API連携・月次レポート |
| v2.0（2027 Q1） | 店舗向けAPI公開・POSシステム連携 |
| v2.5（2027 Q3） | 多言語対応（英語・中国語）・インバウンド対応 |
| v3.0（2028） | 請求書発行・見積書発行への機能拡張 |

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*本資料は内部検討用ドラフトです。技術選定・法令対応の詳細は開発フェーズで確定します。*
