# 05. 市場調査（Market Research）

## 日本フードデリバリー市場とメキシコ料理のポテンシャル分析

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### 1. 日本フードデリバリー市場の全体像

**市場規模と成長性**

2020年のコロナ禍を機に急拡大した日本のフードデリバリー市場は、2024年時点で推計**1.2兆円**規模に達している（矢野経済研究所・デジタルインファクト複数調査の中間値）。前年比成長率は約8%を維持しており、モバイル端末の普及・キャッシュレス化・単身世帯の増加という三つの構造要因を背景に、2028年には**1.6〜1.8兆円**に達するとの予測がある。

| 年 | 市場規模（推計） | 前年比 |
|----|---------------|--------|
| 2020 | 7,300億円 | +89% |
| 2021 | 9,100億円 | +25% |
| 2022 | 1.02兆円 | +12% |
| 2023 | 1.11兆円 | +9% |
| 2024 | 1.20兆円 | +8% |
| 2028（予測） | 1.65兆円 | +8%(CAGR) |

**主要プレイヤーのシェア（2024推計）**

- UberEats Japan: 約38%
- 出前館: 約29%
- Wolt: 約14%
- その他（menu・DiDi Food残存ユーザー等）: 約19%

大手3社で市場の約81%を占める一方、特定ジャンル特化型プラットフォームは**ほぼ存在しない**（寿司・ラーメン等の専門サービスも確立されていない）。この「ジャンル特化の空白」がTacoRunの参入機会である。

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### 2. メキシコ料理市場のトレンド

**国内メキシコ料理店の急増**

飲食店調査データ（ホットペッパーグルメ・食べログ掲載件数ベース）によると、国内のメキシコ・テクスメクス料理専門店数は以下の通り推移している。

| 年 | 店舗数（推計） | 前年比 |
|----|-------------|--------|
| 2019 | 約900店 | – |
| 2021 | 約1,200店 | +33% |
| 2022 | 約1,450店 | +21% |
| 2023 | 約1,780店 | +23% |
| 2024 | 約2,100店 | +18% |

5年間で約**2.3倍**の増加。東京23区内だけで約380店舗が存在し、渋谷・原宿・代官山・中目黒エリアに集中する傾向がある。

**メキシカンフードのSNS拡散力**

Instagramの国内タコス関連ハッシュタグ（#タコス #taco #メキシカン #メキシコ料理）の総投稿数は2024年時点で約**240万件**（2022年比 +3.4倍）。Z世代を中心に「映えフード」としての地位が確立しており、新規店舗のオープン情報はTikTok・Instagramで即座に拡散する。

**タコス消費行動調査**（独自ヒアリング N=500 / 20〜35歳 首都圏在住）

- 「タコスが好き」または「よく食べる」: 68%
- 「デリバリーでタコスを頼んだことがある」: 31%
- 「デリバリーでタコスを頼みたいが、頼める店が見つからなかった」: 54%
- 「タコス専用のデリバリーアプリがあれば使いたい」: 72%

この72%という潜在需要は、UberEats日本参入直後（2016年）のユーザー意向調査（フードデリバリー全般への需要 約65%）を上回る水準であり、市場の成熟度として申し分ない。

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### 3. 競合分析

**直接競合（メキシカン特化型デリバリー）**

現時点で日本国内に**直接競合は存在しない**。メキシコ料理専門のデリバリープラットフォームは未確認。TacoRunはファーストムーバーとして先行優位を確立できる。

**間接競合（総合型フードデリバリープラットフォーム）**

| 比較軸 | UberEats | Wolt | 出前館 | TacoRun |
|--------|----------|------|--------|---------|
| 強み | ブランド認知・全国網羅 | UX品質・都市部強 | 和食・大手チェーン強 | メキシカン特化・低手数料 |
| 弱み | 手数料高・埋もれやすい | 店舗数少 | UI古め・若年層弱 | 認知度ゼロ・規模小 |
| 店舗手数料 | 最大35% | 25〜30% | 20〜35% | 15% |
| メキシコ料理掲載率 | 約3% | 約4% | 約1% | 100%（専門） |
| TacoPass相当サブスク | Eats Pass ¥498 | Wolt+ ¥500 | なし | ¥980〜 |
| レビューコミュニティ | 基本機能のみ | 基本機能のみ | 最低限 | 写真シェア特化 |

**代替手段競合**（ユーザーが今取っている行動）

- 直接店舗に出向く: 主要代替。「近くにない」が最大ネック
- Uber Eatsで検索するが見つからず諦める: 潜在需要の消失
- Instagramで見つけた店に電話注文: アナログ代替。効率が悪く普及していない

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### 4. ターゲットユーザー分析

**プライマリターゲット: 「都市部ミレニアル・Z世代」**

| 属性 | 詳細 |
|------|------|
| 年齢 | 22〜35歳 |
| 居住地 | 首都圏・大阪・名古屋 |
| 職業 | ITエンジニア・クリエイター・マーケター・学生 |
| 年収 | 350万〜700万円 |
| 食の関心 | 高い（グルメSNS利用率 73%） |
| デリバリー利用頻度 | 週1〜3回 |

**セカンダリターゲット: 「ビジネスパーソン・チームランチ需要」**

- オフィスランチ・チームランチでのグループ注文需要
- 残業夜食需要（オフィス立地と配達エリアの一致が重要）
- 法人アカウント・経費精算連携による単価向上ポテンシャル

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### 5. TAM / SAM / SOM 分析

| 指標 | 定義 | 規模 |
|------|------|------|
| TAM（全体市場） | 日本フードデリバリー市場全体 | **1.2兆円** |
| SAM（有効市場） | メキシコ料理・エスニック系デリバリー需要 | **約360億円**（TAMの3%） |
| SOM（獲得可能市場） | 首都圏・大阪・名古屋での実現可能シェア | **約54億円**（SAMの15%） |

TacoRunの初期目標はSOM内で30%のシェア獲得（約16億円のGMV / 年）。M18の月間GMV目標1.8億円（年間21.6億円）はこのSOM想定の約40%に相当し、達成可能な水準である。

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### 6. 規制・外部環境リスク

| リスク項目 | 内容 | 対応方針 |
|-----------|------|----------|
| 配達員の労務問題 | ギグワーカーの保険・報酬規制強化 | 社会保険加入支援・固定給配達員モデルの研究 |
| 食品衛生法 | テイクアウト・デリバリー向け衛生基準 | 対応店舗への基準チェックリスト提供 |
| 消費者契約法 | サブスク解約トラブル防止 | 解約フローの簡易化・UI上の明示 |
| 競合の低価格競争 | UberEatsが手数料を一時引き下げ | 専門性・コミュニティによる非価格差別化 |

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### 7. 市場調査まとめ

1. 日本フードデリバリー市場は**1.2兆円**規模で年8%成長中
2. メキシコ料理専門店は5年で**2.3倍**に増加し、SNS拡散力も強い
3. タコスデリバリー需要は**72%**の潜在ユーザーが存在するが流通が未整備
4. 直接競合はゼロ。総合型プラットフォームとの差別化余地は大きい
5. 手数料15%の低コスト戦略で500店規模の専門店ネットワーク構築が可能

この市場環境はTacoRunにとって、**参入タイミングとして最適な時期**であると判断する。
